腕のしびれの原因はなんだろう?
腕にしびれがあると、ちょっと不安になりますよね(⌒-⌒; )
「なんでこうなるの?」
「どこか重大な何かがあるのかな?大ごとだったりして・・・」
そんな不安にさせる腕のしびれについて現役理学療法士さんにお話ししていただきました!(#^.^#)
↓理学療法士さんのお話し開始↓
あなたは、今までにしびれを感じたことはありますか?
この答えにNOという方は、まずいないと思います。
では、どうして私たちはしびれを感じるのでしょうか?
この答えを言える方は多くはないと思います。
しかし、ここで大事なことがあります。
それは、しびれるということは必ず身体のどこかに問題が生じているということです。
意外に腕のしびれで悩んでいる方は多いように感じていて、実際に私の母親も腕のしびれで悩んでいましたし、リハビリで担当した患者様でも腕のしびれで悩んでいる方は多いです。
でも、多くの方は原因をあまり特定しようとはせず、なんとなく治療をして治っていき気づいたらまたしびれるという結果に陥ってしまいがちです。
そして、このしびれがずっと続いてしまうと、不快感や違和感、しびれの何とも言い表せられない悩みで気持ちはネガティブになり、ひどい場合外へ出るのもしびれを恐れて減ってしまう可能性があります。
痛さの感覚とは違って、しびれが続く辛さは他の方に中々理解してもらえない部分があります。
逆に、相手のしびれについても理解することは難しいです。
だからこそ、自分自身である程度原因を掴んでいくことでしびれの軽減に役立てて欲しいのです。
ポイントは、いつも言っておりますが原因をみつける作業を行うことです。
今回は、幅広い年齢でみられる腕のしびれについてお伝えしていきます。
しびれを良くしたいと思うのであれば、ぜひ一緒に原因を見つけていきましょう!
しびれるってどういうこと?
まずしびれる感覚についてです。
一般的には、
・ピリピリ
・ジンジン
・チクチク
・ツンツン などです。
では、このしびれはなぜおきるのでしょうか?
そこには、神経というものが非常に大きく関与しています。
ただ、神経を名前や場所で詳細に説明すると内容が膨大になってしまい頭に入ってきませんので、今回は大まかに神経がなぜしびれに関与しているか解説します。
<しびれがおきる原因>
神経が骨・筋肉・皮膚などから持続的に圧迫され、うまく働かなくなってしまうことが大きな原因として挙げられます。
補足で、他の原因としては、しびれを伴いやすい疾患をすでにお持ちの方(脳卒中、ヘルニア、糖尿病など)はしびれがおこる可能性は高いです。
これが手を支配する神経で圧迫されれば手にしびれが来ますし、肩付近にある神経で圧迫されれば肩やその神経が支配している末梢部にしびれが来ます。
また、神経の周りには血管が一緒に走っていて、その血管の流れも同時に末梢へ伝わりにくくなってしまいます。
その為、しびれに伴い痛みや冷感・力が入りにくい、などといった症状を合併しやすいのです。
腕のしびれから可能性を読み解く
腕にしびれがある場合でも、首こり・肩こりからくる軽いしびれのものから何か重篤な疾患が関係するものまでさまざまです。
実際に腕にしびれがある方は、左右対称なのか、片側だけなのか把握しておきましょう。
今回は中でも腕のしびれに繋がる可能性が高いものをまとめてみました。
・しびれはほとんどないけれど、痛みを伴う場合
肩こりや首こり、軽い頚椎症の可能性が高いです。また、夜に寝違えたという方にもあてはまります。
・片側だけしびれを伴う場合
頸椎(首の骨)の椎間板ヘルニアや頸椎の変形によって神経が圧迫されている可能性があります。
・両腕にしびれを伴う場合
頸髄症性脊髄症(背骨の後ろの空洞中を通っている脊髄が圧迫されておこる)の可能性があります。
・しびれに感覚障害や運動麻痺、冷感などを伴う場合
胸郭出口症候群の可能性があります。首の骨から出てきた神経は腕に向かうまでに狭い道を通っていきます。
そこで、首の筋肉や肋骨や鎖骨、胸にある小胸筋という筋肉などの場所で締め付けられたり、圧迫されたりしてしまう可能性が高く、それによりしびれが生じてしまいます。
実際に病院へ受診して画像や検査を受けて、自分のしびれの可能性を特定できればベストです。
そして、ある程度疾患の可能性が特定できればなぜ疾患にかかってしまったのか原因を考えていきましょう。
しびれの原因はあなたの日常生活!?
あなたは、以下の項目にあてはまるものはありますか?
・買い物などで重い荷物を日常的に持つことが多い
・片方の肩でいつも荷物を持つ
・猫背の姿勢になりやすい
・長時間パソコン、スマホを使用する
・寝ながら本やスマホを操作する
・ストレスを抱えている
・下を向いて作業をすることが多い など
どれも日常的にしてしまいがちな動作ですよね。
しかし、その動作は自分を苦しめている可能性が大いにあります。
今の時代は確かに便利ですが、便利ゆえに自分の身体の変化には気づきにくい世の中です。
結果、今回は腕のしびれについてなので腕についてお話ししましたが、肩こりや頭痛、目の疲れ、腰痛、ストレスによる被害を生じやすい時代です。
だからこそ、普段の生活から負担になる動作をとっていないか?もしくは負担にならないように姿勢を変えてみたり、休憩を小刻みにいれたり、重いものは二人で持ったり、物を持つときは膝を曲げて腰も使うなど小さな対策を確実に行っていきましょう。
可能であれば、冷やさないように温めたり、ストレッチやマッサージで首や肩の筋肉をほぐしておくとより効果的です。
病院の治療も間違いではありませんが、予防は自分でしなければなりません。
まずは、一番簡単にできるあなたの日常生活の動作から負担を減らして、少しでもしびれというどんよりした嫌な存在を消していきましょう!
↑理学療法士さんより↑
いかがでしたでしょうか?(*^_^*)
なんでもそうですが、ほとんどの事が普段の生活の中に原因が潜んでいるケースが多そうです💦
忙しさやストレスに忙殺されずに、自分自身の身体の状態に興味関心を持つことが元気な毎日への第一歩ではないでしょうか?
みんな誰かの大切な人です(*^-^*)自分自身を大切にすることが、自分を思ってくれている人への恩返し!💖