今回は少しマイナーな坐骨神経痛について現役理学療法士さんに教えていただきました!!
この記事を読むということはおそらく、何かしら坐骨神経痛で悩んでいて、より具体的に知りたいという方が多いのかなと思います。
もちろん、坐骨神経痛について知っておきたいという方も大歓迎です。
他の記事でも話していますが、まずは本質を知ることが大事です。
知らなければ、無駄に手間をとってしまいますし、原因を絞ることができず、行き当たりばったりになってしまいます。
それに、いきなり先生から坐骨神経痛ですって説明されてもピンとは来ませんよね。
そこで、私の記事では少し具体的に
1,坐骨神経について
2,坐骨神経痛における3つの原因
3,坐骨神経痛の対策
以上3項目を簡潔に説明していきます。
きっと本当に坐骨神経痛で悩んでいるならば、不十分かもしれませんがこの記事をきっかけにキーワードから検索をかけてみたり、先生に相談してみると、より具体的に説明や対応をして下さると思います。
今回も、知ることで何か皆様の悩みのヒントになれると信じています。
坐骨神経とは?
まずは、坐骨神経というものについてお話していきます。
すでにお分かりの方も多いと思いますが、ここで整理してください。
<坐骨神経>
腰部の背骨と、背骨の下にある仙骨という骨付近から足先まで神経が通っています。(膝のあたりで、坐骨神経が脛骨神経と総腓骨神経という名前に分かれて、足先まで神経が通っていますが、同じものとして考えてもらって大丈夫です。)
背骨から腕や足の末梢に届く神経の中では最も太くて長い神経です。
坐骨神経が身体に異常を示す場所としては、それが右側の坐骨神経であれば、右足の中心より外側と足の親指と人差し指の垣根付近などに、何かしら感覚の異常が出る可能性が高いです。
坐骨神経からのしびれ・・・お尻から太もも、足の後ろに沿って、「ビリビリ」「ピリピリ」「ズキズキ」などのように感じます。
坐骨神経の役割・・・膝を曲げる筋肉や足首・足の指先を曲げ伸ばしする筋肉に命令を送って、身体を動かしていきます。
坐骨神経痛では下線部の役割をもった筋肉に力が入りずらくなって、自分が思っているように動かしにくくなることも多いです。
使いにくくなることで足の使用頻度減ってしまい、筋肉が萎縮してしまって、さらに使えなくなってしまう可能性もありますので、注意が必要なのです。
坐骨神経痛になる原因とは
坐骨神経痛には多くの原因が関わっているのですが、大きな分類で分けると3つになります。
1,背骨に原因がある
これが正直一番原因として多いです。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの腰の疾患を持っている方は、坐骨神経痛を伴いやすいです。
理由としては、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をしている椎間板や背骨から出る神経の通り道が狭くなってしまい、神経を圧迫しやすい状態になっているからです。
仮に坐骨神経痛は出ていなくても、他の神経に問題が生じる可能性もありますので、注意が必要です。
2,背骨以外に原因がある
筋肉が硬くなったことで、神経を圧迫してしまい、坐骨神経痛が生じることもあります。
有名なのは、お尻にある梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫して痛みが生じるケースです。
3,その他
2とは分けてその他では、3つほど記載します。
・骨盤や脊髄に腫瘍がある
・女性で子宮や卵巣に疾患がある
・尿路結石や胃潰瘍、膵炎など内科疾患がある
この3つに関しても坐骨神経痛を伴う可能性があります。
4,ストレス
1~3のすべてにもあてはまり、1~3の原因に併用している可能性も高いです。
個人的な経験談でいうと、ストレス的な要因から痛みが強くなりやすい傾向かなと思います。
ストレスが坐骨神経痛と関係あるの?
きっと、そう思う方もいると思います。
では、なぜストレスが坐骨神経痛と関係があるのかご説明します。
まず、ストレスが加わると交感神経という自律神経が活発に働き、必要以上に身体は緊張状態になっています。
すると、筋肉は常に力が入っている状態で血液の流れも悪くなります。そして、筋肉に栄養や酸素が届きにくくなり、痛みを感じやすくなってしまいます。
結果、筋肉は硬くなっていき、痛みは強くなり、さらに身体を動かさなくなり、筋肉は衰えやすくなるという悪循環に陥りやすいです。
坐骨神経痛の対策は?
先に1つだけ言わせてください。
坐骨神経痛に対する治療のエビデンスレベルは正直まだ低い状態です。
坐骨神経痛に関する本や専門家による資料はたくさんあるとは思いますが、統計的な数値で「これは効果的だから、ぜひやってほしい」と言われているものは、現状ほとんどなかったです。
だからといって、効果がないというわけではありません。
むしろ、対策していくことで痛みの悪化を防いでくれます。
ではどのように対策をしていけばよいか、大きく5つお伝えします。
1,医療機関へ受診
医療機関では、CTやMRIなどの画像を撮って、現在の状態を確認することができます。
そして、
・薬
・ブロック注射
・リハビリ
・手術(痛みがひどい場合や膀胱、直腸障害を伴う場合) など
対策を行っています。リハビリでは、リハビリ内容や自主トレで何かできる対策を相談すると、今後自分で行う予防にもつながっていきます。
2,安静
強い痛みがあるときや、痛みがでた当初はあまり無理に動かして痛みを悪化させてしまうことがないように気をつけましょう。
3,運動
腹筋や下半身の筋トレやストレッチを、痛みのない範囲で定期的に行うようにしましょう。
動かさないでいると、筋肉内の血液の流れが悪くなり、筋肉の動きを悪くしてしまいます。また、背骨を筋肉で支えにくくなり骨や他の部位にも影響を与え兼ねませんし、ストレスによる痛みが悪化しやすい状況を作ってしまいます。
4,腰に負担の少ない生活習慣
・姿勢
正しい姿勢の意識と長時間同じ姿勢をとらないように休憩するなどの工夫をしましょう。
・食事
肥満の方は、腰にかかる負担が多いですので、この機会に減量や偏った食習慣の改善、間食を減らすなど取り組んでみてください。
・禁煙
・冷えないように
冷えることで、普段よりも神経痛を強く感じるようになるため、湯船につかるようにしたり、夏シーズンではエアコンの付けすぎで身体を冷やさないようにしましょう。
5,ストレス軽減
ストレスや寝不足、体調不良なんかも坐骨神経痛の悪化を招きます。
6~8時間は睡眠時間をとるようにして、生活リズムを整えて、自分のケアのために使う時間を10分だけでもいいからとってください。ストレッチと併用しながら深呼吸をしたり、読書、音楽を聴く、自然の多い場所で過ごすなど自分に合った方法を取り入れてください。
他の記事で、ストレスについて述べる予定です。
いかがでしたでしょうか?
冒頭でも述べましたが、本当に坐骨神経痛で悩んでいるならば、不十分かもしれません。
しかし、今回この記事で坐骨神経痛について理解を深めることで、何か皆様の悩みのヒントになって、それが坐骨神経痛の解消につながることを信じています。
いかがでしたか?(*^_^*)
ストレスは万病の元なのは広く知られてきていますが、筋肉にも影響を及ぼし痛みの原因にも繋がるとは、恐るべし・・・
ニコニコ笑顔でストレスなんか吹き飛ばそう!!!(#^.^#)